76 密談
自分が交際報告を受けたときは、割と気丈に振る舞えていた気がする。
ただ、二人と離れて普通に毎日を送る度に、じわじわと喪失感が襲ってくる。
モモはあの男とどれくらいのペースで会っているんだろうか?
あそこまで男に身体を許して…。だったら今頃どんなことをされているんだろうか…。
もちろん仕事中やノンタンや子供と一緒に居る時間は大丈夫なんだけど、
ベッドに入ってふと思い出した時とかに、あの二人の情事がフラッシュバックする。
モモと男から交際報告されて間もなくして、ノンタンにも正式に交際の報告が入ったと聞いた。
ノンタンは、モモから前向きに頑張っているとは聞いていたらしく、
その時に彼氏ができたのでは?と感じてはいたとのこと。
多分、交際が安定してから報告があるんだろうと気長に待っていたらしい。
そんな中、見慣れない男からLINEの着信があった。
LINEの交換をしたのがだいぶ前だったので忘れてしまっていたんだけど、あのおっさんからだった。
「モモコちゃんとお付き合いしている件など、二人でお話しさせていただきたいと思っています。」
と丁寧な物言いではあった。
会って何を話すのか…そもそも二人で会っていいものなのか色々考えたんだけど、
やっぱりモモの事となると、スルーしたってどうせ悶々とするだけだと、男と会うことを決意した。
待ち合わせ場所に着いたら、男がすでに待っていた。
きょろきょろしながらこっちを探している。
そして自分を見つけた瞬間、手を振りながらこっちに近づいてくる。
想像以上にアクティブなおっさんだった。
「いやー。こんばんは!」
男が握手を求めてくる。
正直、このガツガツ感がちょっと苦手だったんだけど、とりあえず愛想笑いでしのぐ。
「店、予約してるんで。」
そう言うと、こっちこっち、と間髪空けず店まで案内される。
案内されたのは、個室でかなり高そうな佇まいの和食の店だった。
案内されたのは広すぎず、狭すぎずの丁度いい大きさの個室で、静かで雰囲気も良かった。
「高そうな店ですね…。」
「懇意にしてる店でして。モモコちゃんともよく来るんですが。」
すると、大将だろう人が顔を出す。
常連なんだろうか、親し気に大将と話す男。
「今日は可愛い彼女と一緒じゃないんですね。」
「ええ、今日は同士で飲みでしてね。」
なんてにこやかに話す二人。
可愛い彼女ってのは、モモの事なんだろう。
男が、適当に見繕ってほしいと頼んで、大将が引っ込んでいく。
「自分の家系、会社経営してまして。親父がよく使ってた店なんですよ。」
「なるほど…。今社長さんですか?」
「いえいえ…。自分は大して仕事してないです…。そのくせ高給貰ってて楽な立場でね…。ははは。」
なんと返したらいいかわからず苦笑いで返す。
「まあ、折角知り合った縁なんで、まずはお互いの事、色々語らいましょうよ。」
その後、ビールを飲みながらおっさんの自分語りを聞かされる。
そして自分の事。今の仕事や、モモとの結婚生活の話も多少した。
ただ、この男なかなか聞き上手で、気が付けば自分も饒舌になってしまっていた。
大した仕事していないとは言っていたけど、ほんとはかなり出来る人なんだろうか…。
「モモコちゃん、コレがめちゃくちゃ好きなんですよ。」
「美味しいですね、コレ。」
「大将も、モモコちゃんと来たら注文する前から作っておいてくれるくらい。」
「へぇ…。」
男の口から、モモとの交際を匂わせる発言がぽろぽろと出てくる。
いや、もうわかっているんだけど、やっぱりこの男にモモが心を許してしまったんだと実感させらる…。
そして、モモがこの男にイかされまくる姿を思い出してしまう。
シャイなはずのモモが、あんなにも大胆に男を求めるようになるとは…。
そればかりか、自分がドMで、しかも男からのエッチな命令に期待してしまっていることすら認めて、
ベッドではあなたの言うことに従いますと宣言までしていた…。
この目の前の気さくな男があの時モモを完全に支配していた男だとは到底思えず、複雑な心境になる。
自分がかなりモヤモヤしている中、男が改まった感じで話を切り出した。
「さて、そろそろ、本題を。」
「…はい。」
「太郎さんには、モモコさんと交際することになった経緯をお話ししたいなと思ってまして。」
「なるほど…。」
「別に、知っておく必要はないのかもしれないんですが…。前も言いましたが…結婚を前提にしていまして。」
「あー…はい。」
「モモコちゃんはあの時照れて誤魔化しましたが、お付き合いをするときに結婚を前提に。という話をしますので。」
「なるほど…。」
「前の旦那さんということで…ちゃんと、話したいと思いまして。」
そういいながら、これまでの顛末を色々と話してくれた。
ここから3時間くらいの長丁場でいろんな細かいエピソードも交えながら語ってくれたんだけど、
なかなか複雑な話だった…。
大まかだけど、流れをまとめるとこんな感じ。
男とモモの出会いは、ユウさんとモモが常連で飲みに行っていたバーだった。
そこでたまたま男とユウさんが意気投合して、次第にモモとも仲良くなっていく。
男はその時彼女が居たんだけど、実は、モモの可愛さに一目ぼれしてしまっていた。
3人の仲が深まったころ、モモと一度デートしてみたいと冗談で言ったら、ユウさんがセッティングしてくれた。
そこで、父娘みたいな感じで定期的にデートする関係になる。
その後、男は彼女と別れてしまったんだけど、その時に、ユウさんにスワップを提案される。
男は願ったり叶ったりだと承諾したんだけど、モモのほうに聞いてみると、モモからはNGが出てしまう。
男女の仲としては考えたことがないから難しい。これまで通りの仲のいい関係が崩れるのが嫌だと。
結局男の方も、モモとデートする中だけでも継続したいと、貸し出しは断念してしまう。
そこで、これまで通りの関係に戻った二人。
でも、一度貸し出しの関係を意識してしまった以上、モモに対して劣情を抑えることはできなかった。
ずっと我慢していたが、ついに男からもう一度、貸し出しをOKしてほしいと頼み込む。
結局それも断られてしまうが、そこで粘りに粘った結果、モモにオナニーを見てもらうのはOKが出る。
それから、デートの最後にホテルでモモにオナニーを見てもらうという関係が始まった。
ただそこから、オナニー中にモモの下着を見せてもらうところにまで進展する。
(おさわりやら近距離等、それ以上の関係は一切許してくれなかったらしいけど…。)
そんな中、ユウさんの転職が決まり、結果、モモとユウさんが別れてしまった。
別れ話が出てから、ずっとモモの相談役をしていた男。
なのに、ちょっと油断したスキに、職場の男となし崩し的に肉体関係を持ってしまったモモ。
そこから相手の強引さもあって、職場の男との半同棲生活が1か月くらい続く。
この職場の男が案の定浮気性で、モモも振り回されていたらしい。
それでも、ずっとおっさんはモモの相談役を続けていた。
そんなある日、急にモモから呼び出されて、告白される。
その時にはすでに、職場の男とは関係を清算していた。
その時男の方にも、元彼女と復縁するかという話題があったんだけど、
やっぱりモモの事が忘れられず、モモとの交際を決意したらしい。
…と、まとめるとこんな感じ。
かなり濃厚な話で、それを聞くだけでもどっと疲れが出てしまった。
ただ、話を聞く限りでは、このオッサン、なかなかいい奴じゃないか…と思ってしまう…。
男は、これまでの経緯を知って、二人を応援してほしいと言っていた。
たしかに自分もこの話を聞いて、色々納得はしたし、応援したいとも思った。
これで目的達成なので、そろそろ解散か…と思いきや…。
ここからが本題だった…。
「太郎さん。」
「はい…。」
「ユウさんって、モモコちゃんとのエッチ、録画してたって知ってますよね…?」
「え…。」
この質問には答えていいものなのか…?モモにばらされたりするんだろうか?
などと、いきなりの質問に心臓の鼓動が早まる。
「大丈夫ですよ。もともとユウさんから聞いている話なので。」
「あ、そうですか…。」
俺が彼氏なんだから、回収するぞ。と言われるんだろうか…とヤキモキする。
「モモコちゃんには言わないんで。安心してください。」
「なるほど、ありがとうございます…。」
「で、ですね。ボクにも…それ見せてもらえないかと思って…。」
「え…。」
「それ、ボクに譲ってください…。」
「…。」
どうしよう、どうすればいいかすぐに結論が出ず、考えてしまう。
「もちろんそれ、太郎さんの物なんで、無理にとは言わないです。」
「はぁ…。」
「まだユウ君と付き合っていた頃、ユウ君のセックスが気持ちいいんだと、モモコちゃんが言ったことがありまして。」
「なるほど…。」
「どんなセックスだったのか…。一度でいいから見たくて…。」
「ユウさんはユウさん、宏彦さんは宏彦さんじゃないんですか…?」
「わかってます。ただ、やっぱり自分の中でなかったことにできなくて…。」
どうしようか考えていたところ、さらに追い打ちをかけられる。
「悩むのもわかります。」
「はい…。」
「そこで、ボクからも提案がありまして。」
「はい…。」
「…私も、撮ってます。動画。」
「えっ…。」
「モモコちゃんに告白されたとき…。いくつか条件をだしまして。」
「条件ですか…。」
「そのうちの一つです。動画撮影は。」
「モモはなんと…?」
「結果、すべての条件を飲んでくれました。」
「なるほど…。」
「機材も一式そろえて、編集もしてます。」
「そうなんですか…。」
「交換しませんか。」
この提案は正直ぐらついてしまった。
モモへの執着がここまでさせるのか…と思いつつも、自分もそのビデオを見たい欲望に駆られてしまう。
「動画って、ずっと撮ってるんですか?」
「はい。カメラ回せるときは、基本。」
「そうなんですか…。それって、どう使うんですか?」
「もちろん自分で見ますが…コレクションみたいなもんです…。」
「そうですか…。」
「今後も…くれるならいいですよ。」
「え…。」
「ビデオ、いくつかあるんで、小出しに渡します。」
それを聞いて、男がきょとんとした顔をして、ははは…!っと笑う。
「太郎さんもやり手ですね…!」
そういいながら、空をみて考えるおっさん。
「…でも、撮ったもの全部見せるのはNGです。」
「はい。それでもいいです。」
「二人だけの想い出として閉じておきたい夜もありますし。それは、今後もっと増えていくと思いますから。」
男の言い草に、少しチクっと胸が痛む。
「お前は優位に立っているかもしれないけど、モモの未来は俺のものだ」と言いたげな感じ。
確かに、今モモの視界にいるのはこの男なわけで。
ちょっとセンチメンタルになっているところに、男が付け加える。
「太郎さんの奥さんだった頃って、どんなセックスしてたんですか…?」
「え…。自分は録画とかしなかったので。」
「そうですか…。」
「なにか…?」
「言っておきますけど、あの子、やばいですよ。」
「え…?」
急に含みのある言い方をされて、ズキっと胸が痛む。
「はっきり言うと、淫乱です…。見た目そうじゃないんでびっくりしますけどね。過去最高に性に溺れやすい娘だなと。」
「そう…ですか…。」
「そのクセ真面目なんでね。エッチな躾けしたら、ほんとよく守ってますよ。」
「なるほど…。」
「はじめは言われた通りするだけなんですけどね。段々それ自体が自分の欲求に変わって、性癖に変わっていく感じです。」
「…。」
「あんなに調教し甲斐がある子は居ないなと。」
敢えて調教だなんて言い方をしているんだろうか。ただ、変に後れを取っても癪なので、気丈に振る舞う。
「はは…!そうですか。あいつ、頑固で融通の利かないところもあるんで、いい方向にリードしてあげて下さいね…!」
「ご心配なく。そこは任せてください。」
最後の駆け引きで、男の闘争心に火をつけてしまったんだろうか…。
気分を切り替えて飲みなおしたものの、自分の中には、不穏な感じが残ったまま、飲み会が終わった。
そして、後日約束通り、モモの動画を持って行った。
それと引き換えに、男から動画を受け取る。
「いやぁ、これまでほぼ毎回撮ってるんで、厳選するのに時間がかかりましたよ。」
「そうですか…わざわざありがとうございます。」
「太郎さんには、ちょっとショックが大きいかもしれません…。大丈夫ですか…?」
「あ、はい…。」
「まあ、お互い、その辺の嗜好は分かり合えてると思うので…。あとは楽しんでもらえればと。」
そう言われて、モヤモヤと、期待と、不安が入り混じった状況で帰路についた。
ただ、二人と離れて普通に毎日を送る度に、じわじわと喪失感が襲ってくる。
モモはあの男とどれくらいのペースで会っているんだろうか?
あそこまで男に身体を許して…。だったら今頃どんなことをされているんだろうか…。
もちろん仕事中やノンタンや子供と一緒に居る時間は大丈夫なんだけど、
ベッドに入ってふと思い出した時とかに、あの二人の情事がフラッシュバックする。
モモと男から交際報告されて間もなくして、ノンタンにも正式に交際の報告が入ったと聞いた。
ノンタンは、モモから前向きに頑張っているとは聞いていたらしく、
その時に彼氏ができたのでは?と感じてはいたとのこと。
多分、交際が安定してから報告があるんだろうと気長に待っていたらしい。
そんな中、見慣れない男からLINEの着信があった。
LINEの交換をしたのがだいぶ前だったので忘れてしまっていたんだけど、あのおっさんからだった。
「モモコちゃんとお付き合いしている件など、二人でお話しさせていただきたいと思っています。」
と丁寧な物言いではあった。
会って何を話すのか…そもそも二人で会っていいものなのか色々考えたんだけど、
やっぱりモモの事となると、スルーしたってどうせ悶々とするだけだと、男と会うことを決意した。
待ち合わせ場所に着いたら、男がすでに待っていた。
きょろきょろしながらこっちを探している。
そして自分を見つけた瞬間、手を振りながらこっちに近づいてくる。
想像以上にアクティブなおっさんだった。
「いやー。こんばんは!」
男が握手を求めてくる。
正直、このガツガツ感がちょっと苦手だったんだけど、とりあえず愛想笑いでしのぐ。
「店、予約してるんで。」
そう言うと、こっちこっち、と間髪空けず店まで案内される。
案内されたのは、個室でかなり高そうな佇まいの和食の店だった。
案内されたのは広すぎず、狭すぎずの丁度いい大きさの個室で、静かで雰囲気も良かった。
「高そうな店ですね…。」
「懇意にしてる店でして。モモコちゃんともよく来るんですが。」
すると、大将だろう人が顔を出す。
常連なんだろうか、親し気に大将と話す男。
「今日は可愛い彼女と一緒じゃないんですね。」
「ええ、今日は同士で飲みでしてね。」
なんてにこやかに話す二人。
可愛い彼女ってのは、モモの事なんだろう。
男が、適当に見繕ってほしいと頼んで、大将が引っ込んでいく。
「自分の家系、会社経営してまして。親父がよく使ってた店なんですよ。」
「なるほど…。今社長さんですか?」
「いえいえ…。自分は大して仕事してないです…。そのくせ高給貰ってて楽な立場でね…。ははは。」
なんと返したらいいかわからず苦笑いで返す。
「まあ、折角知り合った縁なんで、まずはお互いの事、色々語らいましょうよ。」
その後、ビールを飲みながらおっさんの自分語りを聞かされる。
そして自分の事。今の仕事や、モモとの結婚生活の話も多少した。
ただ、この男なかなか聞き上手で、気が付けば自分も饒舌になってしまっていた。
大した仕事していないとは言っていたけど、ほんとはかなり出来る人なんだろうか…。
「モモコちゃん、コレがめちゃくちゃ好きなんですよ。」
「美味しいですね、コレ。」
「大将も、モモコちゃんと来たら注文する前から作っておいてくれるくらい。」
「へぇ…。」
男の口から、モモとの交際を匂わせる発言がぽろぽろと出てくる。
いや、もうわかっているんだけど、やっぱりこの男にモモが心を許してしまったんだと実感させらる…。
そして、モモがこの男にイかされまくる姿を思い出してしまう。
シャイなはずのモモが、あんなにも大胆に男を求めるようになるとは…。
そればかりか、自分がドMで、しかも男からのエッチな命令に期待してしまっていることすら認めて、
ベッドではあなたの言うことに従いますと宣言までしていた…。
この目の前の気さくな男があの時モモを完全に支配していた男だとは到底思えず、複雑な心境になる。
自分がかなりモヤモヤしている中、男が改まった感じで話を切り出した。
「さて、そろそろ、本題を。」
「…はい。」
「太郎さんには、モモコさんと交際することになった経緯をお話ししたいなと思ってまして。」
「なるほど…。」
「別に、知っておく必要はないのかもしれないんですが…。前も言いましたが…結婚を前提にしていまして。」
「あー…はい。」
「モモコちゃんはあの時照れて誤魔化しましたが、お付き合いをするときに結婚を前提に。という話をしますので。」
「なるほど…。」
「前の旦那さんということで…ちゃんと、話したいと思いまして。」
そういいながら、これまでの顛末を色々と話してくれた。
ここから3時間くらいの長丁場でいろんな細かいエピソードも交えながら語ってくれたんだけど、
なかなか複雑な話だった…。
大まかだけど、流れをまとめるとこんな感じ。
男とモモの出会いは、ユウさんとモモが常連で飲みに行っていたバーだった。
そこでたまたま男とユウさんが意気投合して、次第にモモとも仲良くなっていく。
男はその時彼女が居たんだけど、実は、モモの可愛さに一目ぼれしてしまっていた。
3人の仲が深まったころ、モモと一度デートしてみたいと冗談で言ったら、ユウさんがセッティングしてくれた。
そこで、父娘みたいな感じで定期的にデートする関係になる。
その後、男は彼女と別れてしまったんだけど、その時に、ユウさんにスワップを提案される。
男は願ったり叶ったりだと承諾したんだけど、モモのほうに聞いてみると、モモからはNGが出てしまう。
男女の仲としては考えたことがないから難しい。これまで通りの仲のいい関係が崩れるのが嫌だと。
結局男の方も、モモとデートする中だけでも継続したいと、貸し出しは断念してしまう。
そこで、これまで通りの関係に戻った二人。
でも、一度貸し出しの関係を意識してしまった以上、モモに対して劣情を抑えることはできなかった。
ずっと我慢していたが、ついに男からもう一度、貸し出しをOKしてほしいと頼み込む。
結局それも断られてしまうが、そこで粘りに粘った結果、モモにオナニーを見てもらうのはOKが出る。
それから、デートの最後にホテルでモモにオナニーを見てもらうという関係が始まった。
ただそこから、オナニー中にモモの下着を見せてもらうところにまで進展する。
(おさわりやら近距離等、それ以上の関係は一切許してくれなかったらしいけど…。)
そんな中、ユウさんの転職が決まり、結果、モモとユウさんが別れてしまった。
別れ話が出てから、ずっとモモの相談役をしていた男。
なのに、ちょっと油断したスキに、職場の男となし崩し的に肉体関係を持ってしまったモモ。
そこから相手の強引さもあって、職場の男との半同棲生活が1か月くらい続く。
この職場の男が案の定浮気性で、モモも振り回されていたらしい。
それでも、ずっとおっさんはモモの相談役を続けていた。
そんなある日、急にモモから呼び出されて、告白される。
その時にはすでに、職場の男とは関係を清算していた。
その時男の方にも、元彼女と復縁するかという話題があったんだけど、
やっぱりモモの事が忘れられず、モモとの交際を決意したらしい。
…と、まとめるとこんな感じ。
かなり濃厚な話で、それを聞くだけでもどっと疲れが出てしまった。
ただ、話を聞く限りでは、このオッサン、なかなかいい奴じゃないか…と思ってしまう…。
男は、これまでの経緯を知って、二人を応援してほしいと言っていた。
たしかに自分もこの話を聞いて、色々納得はしたし、応援したいとも思った。
これで目的達成なので、そろそろ解散か…と思いきや…。
ここからが本題だった…。
「太郎さん。」
「はい…。」
「ユウさんって、モモコちゃんとのエッチ、録画してたって知ってますよね…?」
「え…。」
この質問には答えていいものなのか…?モモにばらされたりするんだろうか?
などと、いきなりの質問に心臓の鼓動が早まる。
「大丈夫ですよ。もともとユウさんから聞いている話なので。」
「あ、そうですか…。」
俺が彼氏なんだから、回収するぞ。と言われるんだろうか…とヤキモキする。
「モモコちゃんには言わないんで。安心してください。」
「なるほど、ありがとうございます…。」
「で、ですね。ボクにも…それ見せてもらえないかと思って…。」
「え…。」
「それ、ボクに譲ってください…。」
「…。」
どうしよう、どうすればいいかすぐに結論が出ず、考えてしまう。
「もちろんそれ、太郎さんの物なんで、無理にとは言わないです。」
「はぁ…。」
「まだユウ君と付き合っていた頃、ユウ君のセックスが気持ちいいんだと、モモコちゃんが言ったことがありまして。」
「なるほど…。」
「どんなセックスだったのか…。一度でいいから見たくて…。」
「ユウさんはユウさん、宏彦さんは宏彦さんじゃないんですか…?」
「わかってます。ただ、やっぱり自分の中でなかったことにできなくて…。」
どうしようか考えていたところ、さらに追い打ちをかけられる。
「悩むのもわかります。」
「はい…。」
「そこで、ボクからも提案がありまして。」
「はい…。」
「…私も、撮ってます。動画。」
「えっ…。」
「モモコちゃんに告白されたとき…。いくつか条件をだしまして。」
「条件ですか…。」
「そのうちの一つです。動画撮影は。」
「モモはなんと…?」
「結果、すべての条件を飲んでくれました。」
「なるほど…。」
「機材も一式そろえて、編集もしてます。」
「そうなんですか…。」
「交換しませんか。」
この提案は正直ぐらついてしまった。
モモへの執着がここまでさせるのか…と思いつつも、自分もそのビデオを見たい欲望に駆られてしまう。
「動画って、ずっと撮ってるんですか?」
「はい。カメラ回せるときは、基本。」
「そうなんですか…。それって、どう使うんですか?」
「もちろん自分で見ますが…コレクションみたいなもんです…。」
「そうですか…。」
「今後も…くれるならいいですよ。」
「え…。」
「ビデオ、いくつかあるんで、小出しに渡します。」
それを聞いて、男がきょとんとした顔をして、ははは…!っと笑う。
「太郎さんもやり手ですね…!」
そういいながら、空をみて考えるおっさん。
「…でも、撮ったもの全部見せるのはNGです。」
「はい。それでもいいです。」
「二人だけの想い出として閉じておきたい夜もありますし。それは、今後もっと増えていくと思いますから。」
男の言い草に、少しチクっと胸が痛む。
「お前は優位に立っているかもしれないけど、モモの未来は俺のものだ」と言いたげな感じ。
確かに、今モモの視界にいるのはこの男なわけで。
ちょっとセンチメンタルになっているところに、男が付け加える。
「太郎さんの奥さんだった頃って、どんなセックスしてたんですか…?」
「え…。自分は録画とかしなかったので。」
「そうですか…。」
「なにか…?」
「言っておきますけど、あの子、やばいですよ。」
「え…?」
急に含みのある言い方をされて、ズキっと胸が痛む。
「はっきり言うと、淫乱です…。見た目そうじゃないんでびっくりしますけどね。過去最高に性に溺れやすい娘だなと。」
「そう…ですか…。」
「そのクセ真面目なんでね。エッチな躾けしたら、ほんとよく守ってますよ。」
「なるほど…。」
「はじめは言われた通りするだけなんですけどね。段々それ自体が自分の欲求に変わって、性癖に変わっていく感じです。」
「…。」
「あんなに調教し甲斐がある子は居ないなと。」
敢えて調教だなんて言い方をしているんだろうか。ただ、変に後れを取っても癪なので、気丈に振る舞う。
「はは…!そうですか。あいつ、頑固で融通の利かないところもあるんで、いい方向にリードしてあげて下さいね…!」
「ご心配なく。そこは任せてください。」
最後の駆け引きで、男の闘争心に火をつけてしまったんだろうか…。
気分を切り替えて飲みなおしたものの、自分の中には、不穏な感じが残ったまま、飲み会が終わった。
そして、後日約束通り、モモの動画を持って行った。
それと引き換えに、男から動画を受け取る。
「いやぁ、これまでほぼ毎回撮ってるんで、厳選するのに時間がかかりましたよ。」
「そうですか…わざわざありがとうございます。」
「太郎さんには、ちょっとショックが大きいかもしれません…。大丈夫ですか…?」
「あ、はい…。」
「まあ、お互い、その辺の嗜好は分かり合えてると思うので…。あとは楽しんでもらえればと。」
そう言われて、モヤモヤと、期待と、不安が入り混じった状況で帰路についた。
もう太郎君は自分の家庭にだけ目を向けてた方が良いような…
かぜひいちゃいます
No title
でもバレたらモモは太郎さんに対して激怒するだろうね。
またモモとしては太郎さんにはいわゆる変態マゾに変わってしまった自分を見られたくなかったはずだし。ユウさんとの行為を勝手に他人に見せるとか、人間的に太郎さんに対して失望すると思う。
ノンタンにバレたら、ノンタンも凄く怒ると思う。
というか、このあと絶対バレるよね。
とくに、オラ男と半同棲が一番来るわ。
1ヶ月半ってかなりやばいな。
相当なぷれーやったんだろな。
まずはそこから教えて欲しいわ。。
No title
でも今後顔を合わせることになりますから、性的な欲望を達成するのにどん欲な行動力があるこのおやじのこと、ノンタンの姿を見て調教魂を燃やしそうです。
太郎さんの性癖を掴んでいるこのおやじは、そのあたりをつきながらノンタンを巻き込んでいきそうです。
「二人だけの想い出として閉じておきたい夜もありますし。それは、今後もっと増えていくと思いますから。」
このシチュエーションの動画を餌に「太郎さんとノンタンの行為」を撮影して交換しませんか、とかいう所からかな。
No title
そこから相手の強引さもあって、職場の男との半同棲生活が1か月くらい続く。
この職場の男が案の定浮気性で、モモも振り回されていたらしい。」
太郎さん及びユウさんと別れたあとは、やりたいだけの男に簡単に食われてしまうほど股が緩くなっていたんだね。モモは。
今後調教の過程で色んな男にヤられまくりリそう。
まずは、オラ男とのエピソード教えてほしいです。ドキドキ。
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ノンタンに近付かせないようにしましょう
パンツ履かせてください!!
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