54 繰り返す密会

一つ目の動画が終わって、悶々とした気持ちが晴れずにいた。
この動画をオカズにするということは、この動画の二人を認めることになるような気がして
なんとなく躊躇してしまっていたから。

ただ、それも徐々に麻痺していくような感覚だった。
そして、もう、この動画で抜いてしまおう…と、二つ目の動画を開く。


ビデオが回ると、仰向けで寝ているモモの姿があった。
バスローブで体をくるんでいるものの、かなりはだけた状態。

モモも汗をかいていて、見るからに、何度も愛し合った後の雰囲気だった。

「ん…?」
ビデオを回し始めたユウさんに気付くモモ。

「ちょっと…近いです…。」
「近いのも撮っとかなきゃ…。」
「ていうか…今日も持ってきてたんですね…。」
「当たり前じゃん。」
「今さら撮りはじめなくても…。」
「先週は、大事なとこで電池切れたから。」
「ほんとちゃっかりしてますよね…。」
ユウさんの相変わらずの用意周到さにあきれた様子のモモ。

「この…エッチのあとのエロい顔が一番好きなんだよね…。撮っとかないと。」
「えー…そこが一番?。」
「可愛くて、エロくてって…最高でしょ。」
「それが最高って…なんかやだ…。」
モモが不満そうにふくれる。

「ほら。そんなことより…。」
そういうと、モモの顔の近くに自分のモノを差し出す。
「もう…さっきしたばっかですよ…?」
くすっと笑って、差し出されたモノを仰向けのまま手で扱いて、
先端にちゅって、可愛らしくキスを返す。

「どんなかんじ?」
「ん…まだ全然かたい…。」
「一回目出してから耐えまくってるから…コイツもまだ満足してないみたい。」
「ふふ…相変わらず我慢強い子ですね…。」
少し照れながら笑って、今度はカリの部分まで咥える。
そして、ゆっくり、ねっとりと出し入れし始める。

「ほんと、いつも美味しそうにしゃぶるよね…。」
モモは、やめてください、と言いたげに首を横に振る。
「コイツなしじゃ満足できなくなってるくせに…。」
そういいながら、モモの口からモノを抜いて、モモの顔に先端を擦りつける。
唇、鼻、ほっぺたあたりを我慢汁で濡れた先端で擦って汚していく。
モモは目を閉じて、ユウさんの汁で汚されるのをとろけた顔で受け入れていた。

「ほら、あーん。」
「ん…?」
モモがユウさんの方をちらっと見て理解したのか、少し大きく口を開ける。
画面の端からユウさんの唾液が映りこんで、モモが口で受け取っていた。

「…まだ飲んじゃだめだよ。」
「…うん…。」
「もう一回。あーん…。」

ユウさんに言われるままに、さっき受け取った唾液をこぼさないように、また口を開けるモモ。
そのあと、同じ要領で、何度もユウさんの唾液を口で受け止める。

「口いっぱいになった?」
「うん…。」
「あーんしてみせて?」
「…あーん…。」
モモが口を開くと、すでにたっぷりユウさんの唾液が溜まっている。

「味わって?」
「うん…。」

ぐちゅぐちゅ…っと口の中で撹拌するモモ。

「おいしい?」
「…うん…。」
変態的な行為にゾクゾクしているのか、少し熱っぽい視線をユウさんに向けるモモ。

「もう入らない?」
「うん…。」
「じゃあ、飲んでいいよ…」
「うん…。」
そう言われで、何度かに分けて飲み干すモモ。

「よしよし。よくできました。」
ユウさんに撫でられて、モモがくすぐったそうに笑う。

「どんな気分…?」
「ん…ちょっと…エッチな気分…。」
「はは…。ほんと、変態だね。」
「そんな風にした本人に言われたくないです…。」

「ふーん…。でも、俺の唾味わいながら、どこ弄ってたの?」
「な…なにがですか?」
「パンツの中に手入れてたよね?」
「…知りません…。」
「いま、興奮してオナニーしてたでしょ…?」
「…して…ない…。」
「嘘つくともうしてあげないよ?」
「…もう…いじめないで…。」
「正直に言わないのが悪いの。どこ弄ってたの…?」
「…クリ…。」
「よしよし。よく言えました。」

「恥ずかしい…。」
「興奮しちゃったの?」
「…うん…。」
「大丈夫。全部受け止めるから、安心して?」
「うん…。それは…わかってる…。」
「じゃあ、もっと素直にできる?」
「はい…。」

「よしよし。可愛いし、やさしいし。ほんと素敵。」
「やめてください…。」
「こんな子と本気で愛し合ってるとか…ほんと幸せ。」
「もう…ユウさん…。」

「モモちゃん…」
「はい…。」
「好きだよ。」
「うん…。」
「大好き…。」
「はい…。」

バスローブの胸の部分を開いて、体をスリスリと擦り合わせる。
ユウさんの体格が大きいので、包まれるような感じになる。
特にモモはその抱擁力みたいなのが大好きなようだった。

モモも徐々に気持ちが高ぶってきたのか、息が少し荒くなり、ユウさんにギュッとしがみつく。

「モモちゃん…。」
「はい…。」
「全部欲しい…。」
「…ぜんぶ…?」
「モモちゃんの全部頂戴…?」

そういうと、ユウさんから今度は愛情たっぷりに、情熱的なキスをする。
それがモモにも伝わったのか、モモもつられて高揚しているのがわかった。

「ちょっと…だめ…。」
「どうしたの?」
「こんなキス…だめ…。」
「だめじゃない。ほら、逃げないの。」
そう言ってモモをしっかりおさえると、また同じように愛情たっぷりにキスをする。
モモは逃げ場を失って、ユウさんの甘い言葉と、キスを強制的に受けて、ひたすらキュンキュンしっぱなしだった。

しばらくして唇が離れると、切なそうにユウさんの唇を見つめる。
そして、その余韻に浸りながら、はぁー…って、色っぽい吐息を吐く。

「もう一回言うよ?」
「ん?…うん…。」
「大好きだよ…。」
「…わかりましたよ…もう…。」
「ちゃんと伝わってる?」
「伝わりすぎて困ってます…。」
「照れた顔もかわいいね…。」

そのあとも、体を擦り合わせながら何度も好きだよっ耳元で連呼するユウさん。
モモは恥ずかしそうにもうやめてって言いながらも。嬉しそうに笑っていた。

「ほら、モモちゃんからもキス頂戴?」
「うん…。」
今度は、モモから、ちゅ、ちゅっと啄むようにキスをする。
顔を近づけあって見つめ合ったまま、もう頭の中はユウさんへの気持ちでいっぱいになっているようだった。
相変わらず、本当に催眠にかかったみたいに、モモがユウさん一直線のラブラブモードに入る。

「さっき…変態な事させてごめんね…。」
「さっき…?」
「ほら、お風呂で。」
「あぁ…あれですか…。どうしたんですか?急に…。」
「引いた?」
「引くのは…だいぶ前から引いるので大丈夫です。」
冗談っぽく笑って返すモモ。
冗談っぽさが伝わったのか、ユウさんも安心して笑っていた。

「いやぁ…モモちゃんが好きすぎて…穢したくなるんだよね…。」
「そんな…ものなの?」
「どうだろ…。モモちゃんだけ特別かも…。」
「そうなの…?」
「こんな気持ちになったの、ほんと、モモちゃんだけだしね…。」
「そっか…そうなんだ…。」
モモもまんざらでもなさそうな顔。

「私も…ユウさん…だけかも…。」
「ん…なにが…?」
「ここまで許せるの…。」
「太郎くんには無理?」
「むり…絶対…。」
「はは。そりゃそうか。」
「嫌われちゃう…。」
「俺は嫌いにならないからね。」
「自分でやらせてるんですから…当たり前です!」

そう言って笑いあうと、ねっとりとエッチなキスを始める二人。
一瞬ほのぼのとした雰囲気が、またエッチな感じに引き戻されていく。

モモの身体をくるんでいたバスローブを剥がすユウさん。
モモもそれを見て、ユウさんのバスローブを脱がし始める。

エッチなキスをしながらの脱がし合いっこが終わって、正常位の状態で抱き合う二人。
脱がし合う間も、ほとんどキスは続けたままだった。

「あいかわらず、肌スベスベだね…。」
「ほんと…?」
「うん…。ずっとこうしてたくなる。」
「ふふふ…いいですよ…。」
お互い肌をスリスリと擦りながら、完全にふたりの世界に。

「このあと、どうしてほしい?」
「わかってるくせに…。」
「聞きたいんだよ…。」
「もう…ほんと、エッチ…。」

すると、モモがユウさんの股間に手を伸ばす。
「おちんちん…入れて…?」
「どこに?」
「オマンコ…。」
「…よく言えました。」
「あぁ…やっぱり…はずかしい…。」
「でも、おれは大満足だよ?」
「ほんと…?なら…よかったですけど…。」
「今後もっとお下品な事言ってもらうから…これで恥ずかしがられても困るし。」
「えー…。」
「でも、徐々にでいいからね。」
「うん…。」
「毎日、頭の中セックスのことだけにするから。」
「…またそんなこと言う…。」

そういいながら、ユウさんがモノの先端で、モモの割れ目を擦る。
「あぁん…。やばい…。」
「気持ちいい?」
「うん…。もうイキそう…。」
「それは早すぎでしょ…。興奮しすぎ…。」
「こんな気持ちにさせといて…仕方ないです…。」

すでにユウさんの甘い言葉でメロメロになってしまっているモモ。
もう何をされても気持ちいいみたいなゾーンに入っているようだった。

「ゴム…さっきので切れたから、新しいの出して?」
「え…?」
「ん?」
「あっ…。ごめんなさい…。」
「どうしたの?」
「買ってくるの忘れた…。」
「えーーーー。」
残念そうに声を上げるユウさん。

「でも…5個はあったはずですよ?」
「いや、もう使い切ったよ…。」
「え…でもそんなにしましたっけ…?」
「したね…。」
「うそ……!そんな…ごめんなさい…。」
モモも心の底から残念そうな声を出す。

「…じゃあ…。」
そういうと、ユウさんがモモにかぶさった体制のまま、股間を押し当てる。

「え?」
「このままの生セックスしちゃう?」
「え…だめっ…。」

そういいながらも、割れ目の刺激でモモの身体がビクンと跳ねる。
「相変わらずこれ弱いね。」
「こらっ…だめっ…。んっ…!」
気持ちよさそうな吐息を漏らしながら、必死で抵抗するモモ。

「だめだって…」
「欲しいんでしょ?」
「ゴム…買えば…。」
「でも、安全日なんでしょ…?」
「だけど…だめ…。」
「いいじゃん。」

「そんな…これ…浮気セックス…なんですよ…?」
「わかってるよ…。」
「なのに…ナマなんて…だめ…。」
「なんでだめなの?」
「ほんと…ダメになっちゃう…。」
「なにが?」
「わかんない…。あぁぁっ…。」

絶え間なくユウさんのモノで割れ目をグニグニ、ぴちゃぴちゃと弄られ、
もともとこれには弱かったのもあって、完全に理性が崩壊しかけているモモ。
というか、浮気セックスと言う単語がモモから自然と出てきたことに嫉妬と興奮で狂いそうになる。

「俺との生セックス好きなんでしょ?」
「すき…っ。だけど…っ。」
「欲しいんでしょ?」
「…欲しい…けど…っ。」
「じゃ、入れる?」

「だめ…まって…!」
ここら辺から、モモの様子がいつもと違う感じになる。
割とマジで困惑しているような感じ。

「なんで…?」
「ダメになっちゃう…。本気で…。」
「何がだめになるの?」
「今日は…ほんとだめ…変になりそう…。こわい…。」
「なにが?」
「戻れなくなる…。だからだめなの…。」
「もうとっくに戻れないじゃん。」
「ほんと…本気になっちゃう…!やっぱだめです…!」

本気で訴えかけるようなモモ。
ユウさんから逃れようと必死で体をよじっている。

「ていうか、本気じゃなかったの?」
「ほ…本気だけど…ほんとに…ほんとの意味で…。あぁ…。もうわかんない…。」
「でも、実はなりたいんでしょ?ほんとの本気。」
「そんなの…わかんない…!」

ユウさんが混乱しているモモにキスをしようとする。
すると、慌ててモモが顔をそむける。
「あれ、…嫌?」
「今キスしたら…だめ…。だめだから…。」
モモが泣きそうな声になっている。
でも、その間もずっと割れ目を刺激されて、色っぽい吐息を漏らしながら、体をよじっている。

これまでなんとなくユウさんに流されてきたモモだけど、
ここまで焦って拒否する姿はユウさんだって初めてなようだった。
拒否ってのもそうだけど、想定外の事態にパニックになっているような感じ。

このビデオをオナニーしながら見ていたんだけど、
モモの中で、本当に最後の砦のようなものが壊れかけているように見えた。
モモの夫としては、はらわたが煮えくり返るくらいの事態で、オナニーどころじゃないはず…。
だけどなぜか、その時はモモが本当にユウさんのモノになりつつある状況に純粋に興奮して見てしまっていた。

そのあともしばらく、予想外にモモが本気で抵抗していた。
これまでのエッチでは、抵抗していても、ある程度甘いセリフとキスで、なんとなく流されていたんだけど、
ほんとにモモの中で最後の一線だったのか、必死で抵抗し続けている。

「あれ…もしかして、本気でだめ?」
「だめ…だめなんです…本当に…ごめんなさい…。」
「そっか…。」
「ほんと…すみません…。」
「やばい…。落ち込んできた。」
「ごめんなさい…でも、わかって…。」

「ふーーー…」っと大きく息を吐くユウさん。
そして、モモに顔を近づけて、おでこをくつっける。

「わかったよ…ごめんね…。」
「こっちこそ…ほんとごめんなさい…。」

それを見て、正直、ほっとした。
ほっとして、自分の体がガクガク震えているのにやっと気づいた。
やっぱり、モモは最後に自分を選んだ。
なんとなくだけど、自分は、このギリギリの瞬間で、モモが自分を選ぶ姿を見たかったのかもしれない。

「ぎゅってするのはいい?」
「うん…いくらでも…。だから…お願い。」
ユウさんがモモをゆっくりと抱きしめる。
モモも、ユウさんをなだめるように抱きしめ返していた。

すると、ユウさんが頭を持ち上げて、モモを見つめなおす。
きょとんとした表情のモモ。

「今まで、モモちゃんの気持ちをずっと尊重してきたけど…。」
「ん…?うん…。」
「今回だけは…ちょっとワガママ聞いてもらおうかな…。」
「え…?」
「ほんとに本気になってもらおうかなって…。」
「え…どういうことですか…?」

そういうと、ユウさんがモモの身体をしっかりつかんで、キスをし始める。
モモも、体を掴まれていることと、不意打ちとで、よけきれずにいた。

ねっとりと濃厚な、モモが一番興奮するキス。
モモが大好きな、エッチなモードに入ってしまう、いつものキスだった。
「んっ…!」
「ちょっと…まって…!」
一生懸命抵抗するモモ。でも、大好きなキスに体も反応してしまっているのか、
徐々に、ふにゃっと力が抜け始める。

「だめ…だめ…。」
「ダメじゃないじゃん、欲しがってるの隠せてないよ。」
「そんなことない…いやぁ…。」

口ではまだ抵抗しているものの、次第に体の抵抗がなくなっていくモモ。
ユウさんを引き剥がそうとしていた手が、ユウさんのシャツをギュッと握るだけになっている。

「モモちゃんの全部…欲しい…。」
「そんな…。」
「ほら…何も考えなくていいから…。」
「あぁぁ…だめぇ…。」

唇をきゅっと結んでいたモモも、いつの間にかユウさんのキスを受け入れて、
積極的にではないものの、自分から舌を絡めているようにも見えた。
どんな状況でも、ユウさんのキスを求めるように、心も身体もつくりかえられているんだなって実感してしまう。

すると、キスをいったん止めて、モモとユウさんが見つめ合う。
モモは息は上がっているものの、もうすでにとろんとした目でユウさんを見つめていた。

「これまでで初めて、モモちゃんが本気で俺のもんになりそうな気がするんだよね…。」
「わかってるなら…やめて…。」
「だからこそ…手加減なしだから…。」
「本気…なの…?」

モモにもう一度念押しのキスをするユウさん。
モモは、キスを迎えに行くことはなかったけど、拒むこともしなかった。
なんとなく、ユウさんと素直にキスしているように見えた。

すごく長いキスが続く。
ねっとりとエッチで、モモの大好きなキスだった。

「好きだよ…。」
ユウさんがモモの手に自分の手を重ねる。
「ん…。」
モモは一瞬だけ戸惑うような素振りを見せたけど、ゆっくりユウさんの手に指を絡める。
そして、ユウさんにギュッと手を握られて、そのあと、モモも確かにぎゅっと手を握り返していた。

長い長いキスの後、ようやく唇を離す二人。
モモの表情は、はっきりとは見えない状態だった。

ユウさんがさっきまでの抵抗で体勢が崩れたモモを引き戻して、
綺麗に仰向けになったモモに、改めてやさしく覆いかぶさる。

モモは片手でユウさんの肩のあたりのシャツを握って、もう片手で、口元を隠している。
まだ表情はよく見えなかったけど、もうさっきまでの抵抗や焦りのようなものはなかった。

ユウさんが正常位の体勢のまま、モモの股間に自分の腰を押し当てた。
「んっ…」
モモが眉間にしわを寄せて、色っぽい声を出した。

「こわい?」
「…こわい…。」
「なんでこわいの?」
「本当に…ダメになっちゃう…。」
「大丈夫だから。」
「ううん…大丈夫じゃない…これは…本当にダメなやつ…。」
「俺の事、信頼できない?」
「そんなことない…。それはないです…。」

「じゃあ大丈夫。モモちゃんのこと全部俺にくれるだけだから…。」
「でも…。」
「大丈夫だから…。」

「そんなモモちゃんも、全部俺がもらうから。」
「…ユウさん…。」
「そのままでいいから…。一旦全部頂戴。」
「あぁ…。」

ユウさんの方を見つめるモモ。ユウさんはやさしい表情でモモを見つめていた。
そしてそのまま、なんというか、ごく自然に、大げさな仕草もなく、二人が生でつながった。

「はぁぁぁー…。」
モモが体を震わせて、気持ちよさそうにエッチな吐息を漏らす。

「ほら…生でつながってるよ…。」
ユウさんの事をちらっと見て、恥ずかしそうに目を逸らすモモ。
「うん…。」
どこかせつない表情で、頷くモモ。

「モモちゃん…気持ちいい?」
「あぁ…はい…。」
「どの辺が?」
「いま…そんなこと言わせないでください…。」
「ははは。気に入ってもらえたのは分かったからいいや。」

もう一度、指を絡めて手をつなぐ二人。

「奥はまだお預け。」
そういいながら、ユウさんが浅めに腰をグラインドさせる。
「あぁぁ…ん…。」
すごく落ち着いた感じで、まったりとした、甘い声が漏れるモモ。

「もうこんなにヌルヌル…。感じてるんだ?」
「うん…。」
「もっと声出していいんだよ?」
「はぁっ…。うん。」

ユウさんが浅めに入れたまま、腰を前後に振る。
「あぁぁっ…そこやばいっ…。」
「モモちゃんは、どこもやばいんだけどね…っ。」
「そんなことない…もんっ…。あぁん…っ!」
拗ねた感じで言い返すモモ。
強がっているものの、体はすでに完全に支配されていて、そのギャップに興奮してしまう。

「ほら、もうイキそうなんでしょ。」
「…解説…しないのっ…!あぁぁっ…。」
「…いつでもイっていいんだからね…?」
「はぁぁぁっ…うん…っ…!」

「こういうの好きでしょ…?」
ユウさんがモモの膝を肩にかけて、力強く腰を前後にグラインドする。
「あぁぁぁぁっ…!やばいっ…!」
「きっつ…めっちゃ締まる…。」
「だめっ…ほんとそれ…イっちゃうからっ…。」

「はは…ほんと、イク寸前のモモちゃんの顔…だらしなくてかわいい…。」
「なにっ…それ…。」
「こんなだらしないイキ顔なのに…それでもかわいいとか…。どうなってんの…。」
「やだっ…。あぁぁっ…。」
気持ちよすぎてまともに返事もできない様子。

「迷ってたのなんかもう忘れてるね…。」
「そんなこと…っ。」
モモが慌てて否定しようとした瞬間、ユウさんがモモの奥深くに一気に押し込んだ。

「あぁぁぁぁぁぁっ…!」
ガクガクと痙攣して感じるモモ。
見るからにイっていた。スレスレで耐えていたところが一気に崩壊した感じ。

「…まだやめないからね。」
ユウさんがすかさず2、3回、腰を大きくグラインドさせて、さらに激しく深くイかせようとする。

「イってる…もうイってます…っ!」
痙攣しながらも、バタバタと激しすぎる快感から逃れようとするモモ。
でも、肩に乗った膝ごとユウさんにホールドされていて、まったく動けない。

「ごめん。もう少し付き合ってね。」
そういいながら、さっきからイったままのモモにさらに追い打ちで腰を打ち付ける。

「くぅっ…あぁぁぁっ…。」
苦しそうなくらいに悶えまくるモモ。
ユウさんにおもいっきりしがみついて、絶頂の波を耐えきろうとする。
いつもなら収まるまで待ってくれるユウさんだけど、
今日はさらにガンガン突かれて、完全にキャパオーバーしまくっているようだった。


すかさず、モモの耳元に顔を持っていくユウさん。

「俺を選んでよかったでしょ?」
「あぁぁ…。そんなこと…っ!」
「まだそんなこと言ってるの?」
「もう…許して…っ…!」
「こんなにイキまくってるクセに…。。」
「だめっ…だって…気持ちいいの…っ!」

イキまくってるモモに、「俺を選んだ」と畳み掛けるように囁くユウさん。
徹底的に刷り込んでマインドコントロールしていったようだった

モモの連続絶頂ももう限界だと判断したのか、
ユウさんがガッシリホールドしたまま、今度は奥の方を中心に、ゴリゴリと押し上げるみたいに腰を動かす。

そして、さっきのワイルドなキスから一転して、
愛情たっぷりの激甘な、やさしいキスを始める。

「はぁぁぁ…っ。」
「生チンコ気持ちいい?」
「あぁぁ…気持ちいい…。」
「どう気持ちいいの?」
「…おっきぃ…。」

「太郎くんのと、どっちの方が大きいの?」
「はぁっ…もう…。」
「ほら、どっち?」
「…こっち…。ユウさんのおちんちん…。」
「…どんな風に?」
「ふとい…。すごい…ふとい…。」
「それだけ?」
「硬くて…熱いです…。」
「そっか…。」

いつものやり取りをこなしてご満悦のユウさん。
すると、モモが、ユウさんにギュッとしがみついて、つぶやく。

「好きなの…。」
「え…?」
「ユウさんのこと…好きだから…。」
「うん。だから…なに?」
「好きだから…入れてるだけで…やばいくらい…気持ちいい…。」

「ははは…そっか。俺もだよ…モモちゃんの事が一番だから、一番気持ちいい…。」
予想外の返答だったのか、ユウさんが俄然興奮しているのがわかる。
ニコニコと嬉しそうにしているユウさんを見ているだけで、嫉妬と興奮で頭がおかしくなりそうだった。

「ごめん…嬉しすぎて…我慢できそうにない…。」
「うん…ちょうだい…?」
「どこに欲しい?」
「あぁぁ…んっ…。ここ…。」
モモが自分のヘソの下あたりを指さす。

「もう、完全に子作りだね。」
「はぁぁ…うん…。」
「いいの?」
「ダメ…ダメだけど…。」
「ダメだけど…いいんだ?」
「あぁぁぁ…。うん…。」
「一回目に出してからずっと出さずに来たから…いっぱい出ると思うよ…?」
「うん…っ…。ちょうだい…?」

ユウさんを誘うようなモモの声に、ユウさんも限界を迎えたようだった。

「モモちゃんっ…イクッ…。」
「私も…っ…イっちゃう…!」
「一緒に…っ!」
「はいっ…!」

「あぁぁぁっっ!!!」

ユウさんの肩にかかった膝が、一瞬、ピンと伸びる。
そして、今度はギュッと体を委縮するように体を丸めて、ビクビクと痙攣するモモ。

ユウさんは、ずっとモモの腰に自分の腰を押し付けている。
完全に射精が終わるまで奥に突っ込んだままの状態を維持しているようだった。

ユウさんがゾクゾクっと、身震いをする。
「ほんと…吸われてるみたいにキツイ…。」

そういいながら、モモの入り口から、自分のモノを抜き出すユウさん。
モモは、まだガクガクと痙攣しながら、イった後の快感を押し殺しているようだった。

壁にもたれて胡坐をかいているユウさん。
まだ息が上がっているモモの頭を自分の膝の上に乗せ、髪を撫でている。

そして、モモの息が戻った頃合いを見計らい、
「おいで?」と声を掛ける。

モモは、よろっと体を起こして、ヘロヘロになったまま座っているユウさんに向かい合うように跨った。
相変わらずこの体制が二人の定姿勢な様子。

「ユウさん…。」
「ん?」

モモの方から、ユウさんに、ねっとりと濃厚なキスを仕掛ける。
時々唇を離して、ユウさんの表情を確認し、照れくさそうに笑って、またキスをする。

「すきです…。だいすき…。」
「ははは。ありがとう。」
「うん…。大好き…。」
「わかったわかった。」
「強引に襲われるとは思わなかったですけど…。」
「いやー…。すまん。」

「でも、すっごい興奮した…。」
「まじ?」
「死ぬほど嬉しかったし…気持ちよかった…。」
「強引にされて死ぬほど嬉しかったんだ?」
「うん…ユウさんって…いつも本気じゃない感じだったから…。」
「そうだったっけ?」
「うん…。今日のは…ほんとに本気だった…。ちょっと怖かったけど…。」
「俺が感じてたこと…モモちゃんも同じだったんだね…。」
「ふふ…。そうかもですね。」

「ねえ、モモちゃん。」
「ん?」
「一番好きな人…だれ?」
「えー?」
モモが、悪戯っぽく笑う。

「ん。」
ユウさんの顔を指さす。

「口で。」
「ふふ…。ユウさん。」
「じゃあ、エッチが一番気持ちいいのは?」
「ユウさんです。」
「よしよし…。いい子いい子。」

「時間か…もう出ないとだね。」
「ですね…。」
「ねえ…今日太郎くん泊まりなんでしょ?」
「うん…。」
「泊まってく?」
「だめですよ…ノンタンさんにばれちゃいますよ…。」
「俺も泊まりってことにするから。」
「こら…。これ以上嘘ついちゃダメ…。」
「こんなおっきな嘘ついてるのに…?」
ユウさんが冗談っぽくモモをからかって笑う。

「心はもう一緒だから…。私は大丈夫…我慢できる。」
「そうか…そうだね。」
「だから、今日は帰りましょう。」
「おう。」

そして、二人が着替えを始める。

「来週もこの時間…空けられそうなんだよね。」
「それ…誘ってます?」
「うん…。久々に…制服エッチとか、どう?」
「来週は、ゴムなしは絶対だめですからね!」
「はいはい…。モモちゃんが買い忘れなければね。」
「今日は急だったから忘れたんです…!」

そんな仲睦まじい会話の中、ビデオの録画が停止された。

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No title

お疲れ様でした。
ここにきて、ここまでの完成度。感服します。

私的には今回、今までの流れの集大成として一つの峠を越えたと感じました。
太郎さんが一つの作品としてすべて出し切られた、山場を書き終えたと感じます。

この先この話が伸ばされても、すぐに終わっても、最高傑作であるとう私の中の評価は変わりません。
ですから今後も、周りの意見に惑わされず自分を貫いて自由にご投稿ください。
いつまでもひっそりとお待ちしております。

この文は賢者タイムに書きました。本当にありがとうございました。

枯れるわ。この3年間、ももに何回いかされたことか。本当にありがとう。太郎さん。もっと変態にならせてあげてください。
これからもよろしくお願い申し上げます。

No title

モモ…。モモ…。ついに心まで堕ちたんか。
最後まで必死に抵抗してたのが、モモのせめてもの良心だったんだな。
そしてこの堕ち方。個人的には理想的すぎるんだが。

とはいえ、今後の展開はどうなるんや?

なんかもうドロドロですね、太郎さんが後悔しない結末になってれば良いけど…

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心はもう一緒だから我慢できる…
こんなん胸に刺さるっすわ

ももとゆうさん、調子にのってきたなぁ。辛いお仕置き必要ですね。

No title

いつも楽しく拝読していますが、興奮を通り越してしんどくなってきました(^_^;)
なんとか元の夫婦に戻って終了してほしいです。

No title

これまで散々オカズにさせていただきましたが、
個人的には、中だし温泉回に匹敵するかなりの興奮度です。

長年見守ってきたので、私の正直感情が激しかったようで
なんか、自分事のように喪失感がすごくて涙腺ゆるみながら何度も抜きました。。。
こんな経験、はじめてです。

「好きだから…入れてるだけで…やばいくらい…気持ちいい…。」
ここがもうダメです。。読んでいて辛いはずなのに、何回も抜けてしまう。。。

No title

>心はもう一緒だから我慢できる… こんなん胸に刺さるっすわ
これ、寝取る側からすると、もう一回その場で抱きたくなるくらいきゅんとするよな。

最高すぎます。
戻れないところまできてる感じがたまりません。

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これで戻っても、乳首にピアスあいてるし、時間あったらオナニーしてるし、セックスではポルチオを忘れられなくて物足りなさ感じて、気がつけば誰か別の人とやってるど変態になったと。最高すぎですね!!!

鬱展開好きじゃないけど、続きが気になってたまらん

映画かはよ
AV化か笑

No title

ここまで来ても、まだ ノンタンや太郎くんに
バレ無い様に 取り繕うのか

スマホに入れて、オナニーネタするモモちゃん
信じられない位、 読んでいて 膝震えたわぁ

展開が気になりますが もう一度読んでみます

ノンタンさんとSEXするきゃないでしょう
ユウさんはもう、ノンタン抱く気は無い様だし
モモは、目隠しお仕置き変態攻め 有りだと思うが
太郎くん 大丈夫かぁなぁ〜

No title

もう終わってるそうだけど、
心まで持ってかれてすんなり終われたとは思えない。
どう収束するのか、激動の展開を期待します。

圭くん編でもいいからお願いします。

モモの乳首はもういいのでおまんこの状態お願いします。モモとやりてー。

No title

モモにバイブ入れて散歩させたい!!!ローター接客とかも素敵ですね。

基本的に連投はないんですねー

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潜移暗化
環境や他人からの影響を受けて、いつの間にか自分の性質や考え方が変化していること。▽「潜」も「暗」もひそかに、しらずしらずのうちにの意。「移」「化」は移り変わる、感化される意

早く更新してー

No title

早く続きが見たくて、見たくてしかたないです!!ももに合わせてください!!!!!

巨大ないちもつを持つ圭さんに生でやられてめくり上がるもものマンコを描写してほしいです。太郎さんもでかいみたいですが、ゆうさん含め、いわゆる普通なんですよね?黒人とやってるももが見たい。

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早く続きを!!

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太郎さん早く!

プロフィール

so6ta6

Author:so6ta6
■早漏太郎(書いてる人)
某所で早漏太郎と名付けてもらった。気に入っている。
普通のサラリーマン。
(本名)君とよばれているが、太郎君と書き換えている。

■モモ
早漏太郎の奥さん。5歳下。
超絶人見知り。そのくせさびしがり屋。
パッと見ると頼りないけど、割としっかり者で、たまに頑固。
昔はケーキ屋でバイトしてたけど、今は可愛い系のアパレルの販売員。
背が低い。貧乳だけど、本人いわくちゃんと膨らんではいるらしい。
でも顔が小さくて、とにかく顔が可愛いのが自慢。

■ユウさん
輸入系の会社の人。多分3、4歳上。
お酒が全般が好きで、特にワインが好き。
たまに海外に出張に行っている。
いつも大人雰囲気を醸し出してて優しい。
でも遊び心もあって、すごくモテてきたタイプ(多分)。

■ノンタン
ユウさんの奥さん。
サバサバしてて裏表がない。
一見ドライな感じだけど、付き合いが長いとみせる、内面はばりばりの女の子って一面が可愛い。
あとおっぱい大きくてエッチもノリノリ。
昔は事務職やってたけど今はやめてカフェでバイト。
ノンタンという呼び名は早漏太郎の元カノが命名。本人は嫌がっていた。今はもう慣れてる。

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